闇路、あんろと読むのですね。これはすごいですよ。最初から最後まで中弛みなし、すべてしっかりと読み応えのあるお話ばかりです。
怪談作家の若本衣織さんは怪談コンテストでも入賞されている実力派。読んで納得でした👏✨
ここからネタバレ感想注意報⚠️
えっ…
いきなり胸糞後味悪い系の怪談から始まりました😱
いやらしい話ですが、胸糞家族って嫌悪感と同時に何か人を惹きつける内容でもあるかと思います。
この手の毒親、何年かに一度は事件化していますが、私はこういう人たちが心底怖いです。怖いというより不気味かな。
頭の中、心の中、どうなっているのだろうと。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、中身入っているのだろうか?
欲望ギラギラなようにも見えますが、足りてない。空っぽな感じがするんですよね。
自分の遺伝子を自分で淘汰するなんて、なんで業が深いのだろう。逃げ果せるほど、終わり際は安らかではないでしょうね。全ては身から出た錆なのですが。
仲の良いはずの双子の姉のお話、好きです。もしかして両親と疎遠の原因も、アネミーのせいだったりして💦これも人怖だー😱
忌地に建てられた建売住宅の話もやばかった。買い主さんには運が悪い以外の非がないのに救いようのないお話…
都会育ちのオーガニックなキラキラお嫁さんの本性と優しいお姑さんに、無関心な夫のお話も動物好きさんにはやや⚠️注意。呪いをかける方法を知ってしまったわよ💦
ただし、動物の嗅覚を甘くみてはいけないと思います。話には出てきませんが、きっと穴2つ系です💦真似されないように🙏🙏🙏
そうやって次第に場所は人里を離れていき、得体の知れない山の怪へと導かれていきます…
そう。気がついたら、「見たら終わる」という怪異の話が始まっているのです😵💫縁を作ってはいけないと分かっていながら縁を作ってしまった男性のお話。とばっちりが辛い。
個人的に「赤い男」が怖かったです。犬が出てくる怖い話が苦手な人は回れ右です⚠️
熟練猟師だったおじいさんが体験した恐怖の真相は、本当に罪悪感と自然の力がたまたま折り重なった不運によるものだったのでしょうか?それっぽい考察に納得しかけた後、疑問が浮き上がります。聞いたことがなかったであろう異国語を妄想することができるものなのでしょうかね?
最後の話は山から海に舞台が移ります。神様なのか、別のものなのか、人の都合なんてまるで関係のない強大な怪異のお話です。
前半からかっ飛ばして刺激の強い話が続きます。人間の弱さや陰湿さから神の領域のお話まで、何度も書きますが怖い話ばかりで読み応えがあり、かなりおすすめです👏
投稿日付けでKindle Unlimitedで読めることを確認しています🙌