山の霊異記 赤いヤッケの男 ネタバレ感想

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怪談

来るものは拒まず、それが山小屋-ヒュッテ-の掟だよ。

山の霊異記 赤いヤッケの男 著 安曇潤平

山小屋やテント、道迷い中に姿を現す怪異たちが臨場感たっぷりに書かれており、読み応えがある怪談小説。

登山で起こる事件といえば、遭難。

ハイキング程度の低山でも運が悪ければこんなところでという残念な結末が起こり得るのですが。

こちら怪談だけあって同じパーティーの人が遭難して帰らぬ人となってしまったり、遭難者に導かれるようにして発見したり、とにかく人○に率が高いです。

怪異も元は遭難者=人間というのがほとんどなので、怖さと同時にちょっと物悲しいような気持ちになる本でした。

登山用品はドイツ語から来ているものが多いので、少しレトロな雰囲気が感じられてひまちゃんのような中高年に刺さる、かも。

道連れ、理不尽、滑落した遭難者の描写などややグロテスクな描写あり。

登山は近所の山くらいという私でも、文章が上手いのでするすると読めてしまいました。

こちらの「赤いヤッケの男」は5冊出ているうちの1巻目。

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怪談
ひまきん ときどき呟いてます。
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